Bioworks
の想い

Bioworksブランドロゴ

諦めない想いの結晶が生んだ素材、それが、PlaX。
これからの人類のため、そして、持続可能な地球のために。

Bioworksからの手紙

インタビュー

環境に優しい夢のプラスチックとして、世界中で注目された「ポリ乳酸」
夢を夢のままで終わらせなかったBioworksが創る、新しい当たり前とは。

ここは、作り手の「こころ」が覗ける場所。

bioイメージ写真

参加者

馬場の写真

Eris 馬場

吉井さんの写真

Bioworks 吉井

小栗さんの写真

Bioworks 小栗

馬場の写真

– Eris 馬場

Bioworksが作る「モノ」について教えてください。

吉井さんの写真

– Bioworks 吉井

Bioworksでは、植物由来の新素材「PlaX(プラックス)」の開発をはじめ、PlaXを活用した事業者支援やサステナブルブランド ”bio(バイオ)” の展開をしています。bioはタオルやルームウェアなどの日々肌に触れ合うアイテムを揃えており、機能性にもすぐれた肌にも地球にも優しいブランドです。

アパレルブランドbio

bioのタオル

馬場の写真

– Eris 馬場

「PlaX」とは具体的にどのような素材なのでしょうか?

吉井さんの写真

– Bioworks 吉井

簡単にいうと、環境負荷の低い100%植物由来のプラスチックですね。

サトウキビやトウモロコシのデンプンなどから作られるポリ乳酸に、Bioworksが独自開発した植物由来の添加物を加え、品質と機能をアップデートした素材です。耐熱性や耐久性など、単に地球にやさしいだけでなく実用性も兼ね備えているのが特徴です。

PlaXの仕組み

PlaXができるまで

PlaXの仕組み2

PlaXの特徴

馬場の写真

– Eris 馬場

プラスチックということは、今年プラ法(プラスチック資源循環促進法)が施行されたこともあり、需要が高まってきているのではないでしょうか。

吉井さんの写真

– Bioworks 吉井

もともとポリ乳酸は、プラ法で重きを置かれている使い捨ての袋やカトラリーに活用されることを期待されていた素材です。ですが我々はそのような使い捨ての用途で活用するというよりは、そこに付加価値をつけてアパレル用途としてポリ乳酸を活用しています。
使い捨て目的であれば、高い機能性は正直なところそれほど必要ではないんです。

アパレル、繊維業界で言えば、ここ1. 2年でサステナブル素材への需要がさらに高まってきているので、今後活用する場面は増えていくと思います。

PlaX繊維

馬場の写真

– Eris 馬場

Bioworksがポリ乳酸を最大限有効活用できる独自技術を持っているからこそ、自社にしかできない取り組みをされているんですね。かっこいいです。

ポリ乳酸を活用したPlaXについてご説明いただきましたが、素材に見識の浅い僕には少し理解するのが難しかったです(笑)

吉井さんの写真

– Bioworks 吉井

まさしくそこは大きな課題の1つだと思っています。
実際にアパレル業界では環境に配慮した素材が求められている潮流はありますが、ポリ乳酸はアパレル業界でこれまで全く使われてこなかった素材です。そのため、業界の中でもPlaXがどういう素材なのか十分に理解されていないのが現状です。一般消費者の方々であれば尚更ですね。

そこで素材開発をしている自社がタオルやルームウェアを製品化することで、PlaX・ポリ乳酸の有用性を事業者と消費者双方に伝えることができます。そういった背景から、bioというブランドが生まれました。 

bioのタオル

馬場の写真

– Eris 馬場

たしかに実際のモノがあると実感が湧きやすいです。
事業者はそれで理解してくれる方が多いと思うのですが、消費者の方々への伝え方は少し難しそうですね。

吉井さんの写真

– Bioworks 吉井

はい、商品だけ並べるだけでは十分には伝わりません。
一つ事例として、百貨店でポップアップストアを出店した際に、商品と一緒に素材の背景がわかるPOPを展示しました(下画像)。サトウキビからできたタオルやTシャツなどの今までなかった新素材が今後当たり前になっていくこと、そして今の地球環境はこうなってますよという問題を提起をすることで、少しでもみなさんの意識が変わるきっかけになればいいなと。

有楽町マルイでのポップアップの様子

ポップアップ出店の様子

馬場の写真

– Eris 馬場

なかなか地球の現状を目の当たりにする機会はないですもんね。
また文字だけで説明されていても、そもそも読まれないことが多いと思います。

小栗さんの写真

– Bioworks 小栗

文字面であっても、知ることはできますが感じ取ることは難しいですからね。サトウキビがどのように素材になるのかなど、実際にツールがないと伝わらないことは多いです。こういった実店舗の展開とともに、触れること、また匂うことができるといった体験の機会をこれから増やしていきたいです。

そしてこれからは、「学び」というコンテンツが非常に重要になってくると考えています。PlaXは言ってしまえばただのテクノロジーなので、それ単体で押し出してもなかなか世の中には広まっていきません。商品を売るだけでなく、企業や学校などを巻き込んで仕組みを作っていくことも事業の方向性の一つとして掲げています。

インタビュー中の吉井さんと小栗さん

吉井さんの写真

– Bioworks 吉井

無理に消費者の意識を変えようとするのではなく、寄り添う形で少しずつ想いを伝えていければいいなと思います。そこは根気強くやっていくしかないですね。

小栗さんの写真

– Bioworks 小栗

強い言葉で地球が危ないと言われても、なかなか自分ごと化できる人は少ないと思っています。実際にモノを使いながら、良さを知って興味関心を覚えていただく。吉井が言ったように、根気強くやっていくしかないのかなと。

また地球に残された時間は少ないと言われていますが、あまり急ぎすぎても進むことも進まなくなってしまいます。ある程度心に余裕を持ってやっていくのも大事なことの一つだと思います。

bioの素材POP

bio製品の素材たち

馬場の写真

– Eris 馬場

「エシカル・サステナブル疲れ」なんて言葉も最近聞きますよね。
本当の意味で持続可能を目指すのであれば、ストレスにならない程度で楽しみながら向き合っていくのが良いと僕も思います。

気になっていたのですが、お二人はどういった経緯でBioworksに入られたのでしょうか?

吉井さんの写真

– Bioworks 吉井

私は新卒からスポーツブランドで働いていました。
入社から7年経ちそろそろキャリアを変えたいなと考えていた頃、ファストファッションの環境問題が少しづつ明るみになっていました。いざ自分の仕事に目を向けてみると、いかに前年より売上を伸ばすために大量生産するかの連続で。そこに葛藤がありファッション業界以外への転職を考えていたのですが、あるきっかけでこのポリ乳酸という素材を知りました。
ちょうどBioworksがファッション業界に進出するタイミングでもあったので、ここなら自分の経験を活かしながら葛藤もなくチャレンジしていけるなと。

インタビュー中の吉井さん

吉井さん

小栗さんの写真

– Bioworks 小栗

私はあるアパレルブランドで責任者として働いていました。
そもそも一着の服を作るためには、デザイナーや素材メーカーをはじめたくさんの人の力が必要となります。それらの周りの協力を得て作った服が90%OFFで売られ、余ったら焼却される現状を目の当たりにしてきたんです。私はそこに課題意識を持っていて、自分たちが作ったものは責任を持って余らせてはいけない、売れる分だけ作るという方向性で進めていました。
しかし大きい会社だったこともあり、’’売り逃し’’というのは悪とされるんですよ。商品が売り切れた場合は、もっと売れる余地があったのではないかという評価をされてしまいます。それでも作る責任を果たす必要があるという課題意識は変わらずあり、模索していたところポリ乳酸という素材に出会いました。これなら余っても生分解性で環境負荷が少ない、自分の中でもやもやしていた課題がクリアになりました。

この素材を広めることで社会を少しずつ変えていくことにやりがいを感じたい、そういった想いでBioworksに入りました。

インタビュー中の小栗さん

小栗さん

馬場の写真

– Eris 馬場

服やファッションが好きだからこそ、ここにたどり着いたんですね。

最後に、今後の目標や展望があれば教えてください!

吉井さんの写真

– Bioworks 吉井

PlaXという素材は今あるファッション業界の課題を解決でき、かつそれを着用する人がストレスにならない唯一無二の素材だと思っています。この素材が普遍的な素材として活躍できるような未来を創っていきたいです。

小栗さんの写真

– Bioworks 小栗

Bioworksでは、「新しい豊かさのタネをまく」というミッションを掲げています。
これまで社会で実現されてきた豊かさは、何かを犠牲にして成り立ってきました。我々はその現状を見直して新しい豊かさを築いていきたい、それを実現する一つの手段としてPlaXを世の中に届けていきます。
ですがPlaXはあくまで一つの手段でしかないので、実際にモノを広めたとしても受け皿が整っていないと意味がありません。より認知を深めていくことに加え、PlaXが使われる土壌となる社会を、「学び」を通して実装していく取り組みを行っていきたいです。
そうすることで入口と出口が繋がり、本当の意味での循環型社会が形成されていくと思います。

コト

bioイメージ写真技への想い

 

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