ETHICAL CLUB
の想い

ETHICAL CLUBブランドロゴ

長く着られる服と、エシカルな毎日を。

ETHICAL CLUBからの手紙

インタビュー

「長く使えること」「透明性が担保されていること」を目指して作られた白Tシャツ。
製造に2年を費やしたこのTシャツにはETHICAL CLUBのこだわりと信念が余すことなく詰め込まれていました。

ここは、作り手の「こころ」が覗ける場所。

参加者

焼田の写真

Eris 焼田

根本さんの写真

ETHICAL CLUB 根本

焼田の写真

– Eris 焼田

実は根本とは中高大の同期で、今回ご縁があってインタビューすることができて嬉しいです。今日は改めて、よろしくお願いします!

根本さんの写真

– ETHICAL CLUB 根本

お願いします!

焼田の写真

– Eris 焼田

ではまず初めに、ETHICAL CLUBが作る「モノ」について教えてください。

根本さんの写真

– ETHICAL CLUB 根本

サステナブルでファッショナブル、かつ長く着られるような服を作っています。

ETHICAL CLUBのステッカーと白Tシャツ

焼田の写真

– Eris 焼田

シンプルでかっこいいね。僕は大学時代に根本がインスタグラムで発信していたのをきっかけに、サステナブルという言葉を知ったんだよね。まだそこまでエシカルやサステナブルという言葉が浸透していない頃に、そういった発信をしていたのはどういうきっかけが?

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– ETHICAL CLUB 根本

大学で入ったゼミがきっかけだったかな。
ゼミに入った当初(2018年)はサステナブルという言葉も知らなくて、入ってみたら実はサステナ系のゼミだったみたいな(笑)

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– Eris 焼田

なるほど。そのゼミとの出会いは?

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– ETHICAL CLUB 根本

友達に誘ってもらったんだよね。大学で一番楽しいゼミどこ?って聞いたらそこだった。入ってみたら本当に楽しくて。森林や海洋の問題などを概論的に学んでいく中で色々課題が見えてきて、ビジネス的にも面白いし、生活に密接に関わっているんだと考えると俄然興味が沸いた。

焼田の写真

– Eris 焼田

ゼミが楽しいって素敵だよね、The 学生生活という感じで。
最初はサステナブル系のメディアをやっていたと思うんだけど。

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– ETHICAL CLUB 根本

そうそう。元々ゼミで共同研究という5人くらいで1年間かけて研究するというのがあって、その結果をインスタで発信しようと思い立ってメディアをやっていたんだよね。しっかりと研究した内容を発信していたから中身が濃くて、割と反響があった。

焼田の写真

– Eris 焼田

そこからどうしてTシャツを作ろうと?

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– ETHICAL CLUB 根本

メディアをやっていくなかで少し行き詰まってしまったタイミングがあって、その時に「もの」を作ろうと思い立ったかな。実は昔からTシャツの収集癖があって、2~300枚くらい家に集めてるの。だけど、厚手で、エシカルが確保されてて、日本人体型に合っている身幅広めで着丈短めのTシャツがなかったから、ないなら「作ろう」と。収集家だったからこそ思いついたアイデアだったと思う。

ETHICAL CLUBの白Tシャツ

焼田の写真

– Eris 焼田

2~300枚?!服が好きなのは知ってたけどそこまでなのは知らなかった(笑)
エシカルファッションって、現代のファストファッションの問題に直面して始まったブランドが多い中、趣味の延長線上で自分で作っちゃったみたいな感じだね。

根本さんの写真

– ETHICAL CLUB 根本

おっしゃる通りで。ファストファッションの抱える課題もゼミで勉強して認識はしているんだけど、自分もファストファッションを着るからそこと戦うのは違うし、今は1人でやっているから大きい企業と戦っていくのは難しい。何人かが、日常の一枚をこれ(ETHICAL COTTON TEE)にしてもらって、サイクル長めで着てもらうくらいの方が、背伸びしないサステナビリティな感じで。それを目指してる。

ETHICAL CLUBのTシャツ

焼田の写真

– Eris 焼田

すごく素敵なことだと思う!今の根本の言葉に全てが詰まっているような感じがするね。
長く着れるということで、確かに触ってみた感じしっかりしているね。

根本さんの写真

– ETHICAL CLUB 根本

「三子糸」という三本の糸を撚り合わせて作られた糸を使っていて、これを使ったTシャツは滅多に出回っていないんだよね。触ってもらうと分かるんだけど、なめらかだけどしっかりしている。あと、白Tはネックの部分がヨレがちなのが問題なんだけど、ここをバインダーネックというTシャツ本体を挟み込む形で処理している。厚手の生地で挟み込むことでガシガシ洗ってもヨレないようになっている。

素材の三子糸

素材としては珍しい三子糸が使われている

焼田の写真

– Eris 焼田

昨年の夏に発売して1年経って、根本自身この1年着てみてどうだった?

根本さんの写真

– ETHICAL CLUB 根本

合計100回くらい洗濯しているけど、これ(新品)とほぼ変わらない!

焼田の写真

– Eris 焼田

それはすごい!
友人だから忖度なしに聞くけども、長く着れるといっても対応年数があるよね、どれくらいを目指してる?

根本さんの写真

– ETHICAL CLUB 根本

自分自身ビンテージのTシャツが好きで、それって何十年も前から着られているモノなのでそれくらいは目指したい。白だからどうしても汚れてしまうので、染め直しや買取などのアフターサービスも検討しているけどまだアイデアの段階なので…

Tシャツ作りの様子

焼田の写真

– Eris 焼田

なるほど。そこは今後どう展開していくかにも関わってくるから難しいね。
ETHICAL CLUBのサイトを見ると原価が公開されているんだね。これすごいな(笑)

根本さんの写真

– ETHICAL CLUB 根本

買う人に本当に納得して買ってもらいたいからこうしてる。メリットばかりではないけれどね(笑)

サイトに載っているTシャツの原価表記

サイトに載っているTシャツの原価表記

焼田の写真

– Eris 焼田

原材料費が結構高いのはなぜ?

根本さんの写真

– ETHICAL CLUB 根本

コットンの生産量の問題で、日本製のコットンってほぼないんだよね。
福島の原発事故から、復興のため農業で地域おこしをしていこうという動きがあって、そのひとつとしてオーガニックコットンを作る事業が始まった。だけど取れる量が年間数トン程度で、しかもそのうちの僅かしか繊維にならない。ほとんどが種。それでできた生地なので原価が高くなってしまう。
それでも5~10%しかそのコットンを使えていなくて、それ以外はトルコのオーガニックコットンを混ぜて使ってる。

コットンの写真

焼田の写真

– Eris 焼田

そうだったんだ。それでも日本製のものを使うことにこだわる理由って?

根本さんの写真

– ETHICAL CLUB 根本

輸送で飛行機を使う分環境負荷が高くなってしまう。それと海外製のものだと透明性が担保しきれないという問題もあってなかなか難しいんだよね。

2020年に1度試作品を作ったんだけど、透明性が担保できなかったことを理由に工場も丸っと変えてるからね(笑)当時OEMの会社を挟んでいたんだけど、なかなか情報開示がうまくいかなかった。それで一旦中止して、1年かけてコットン農家探しからやり直した。

綿農家で収穫の手伝い

福島の綿農家で収穫の手伝いをする根本さん

焼田の写真

– Eris 焼田

こだわりがすごい…それでよく「もういいや」ってならずに続けたね。

根本さんの写真

– ETHICAL CLUB 根本

みんなに作るって言っちゃったからね。周りがゼミ生だから一番評価が厳しい人たちが集まっているし、そこに恥ずかしくないものを出すのがその時の目標だったかな。

焼田の写真

– Eris 焼田

それで出来上がったこのこだわり詰め込みまくりの白Tシャツ、今の話を聞いてからものを改めて手に取ると重みが違う気がする(笑)

根本さんの写真

– ETHICAL CLUB 根本

そんなことない(笑)
このTシャツを着てくれた人が、心地よく毎日を過ごしてもらえて、それが結果的にサステナブルだったっていう形が一番良いかなと思ってるので、あまり肩肘張らずにいてくれれば。

ETHICAL CLUBのTシャツを着る女性

焼田の写真

– Eris 焼田

純粋にモノの良さで選んで着てくれるというのが一番理想的だよね。

根本さんの写真

– ETHICAL CLUB 根本

そう。「つくる責任 つかう責任」というSDGsの項目があるけれど、結局はつくる人の責任が大切かなと。みなさんには着心地がいいとか気分が上がるとか、そういった面で意味を感じていただければそれでいいかなと思っています。

焼田の写真

– Eris 焼田

とても素敵だと思います。かっこいい言葉で締めてくれたね(笑)
最後に、今後の展望などがあれば教えてください!

根本さんの写真

– ETHICAL CLUB 根本

Tシャツのみならず、身の回りのものを少しずつサステナブルなものに置き換えられるようなプロダクト作りをしていきたいなと。それもただトレンドを追うのではなくて、お客様に長く愛用していただけるようなものを作りたいと思っています。

焼田の写真

– Eris 焼田

今日はどうもありがとう。これからも応援しています!

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