accessory
“可愛い” で地球を守る
sobolon
sobolonでは、海岸に漂着した海洋プラスチックや捨てられてしまう廃プラスチックなど、 一度役目を終えたプラスチックたちに新たな生命を吹き込み、日常にとけ込む美しいジュエリーに生まれ変わらせています。あなたを元気にする、とっておきの一点と出逢えますように。
合言葉は「 “可愛い” で地球を守る」
あなたを元気にする、とっておきの一点と出逢えますように。
海洋プラスチックを素材としたハンドメイドジュエリーを作るsobolon(ソボロン)代表のひなこさん。
人一倍思い悩んできたからこそ大切な、ひなこさんのこれまでとこれから。
ここは、作り手の「こころ」が覗ける場所。
参加者
Eris 馬場
sobolon ひなこ
– sobolon ひなこ
sobolonは、岐阜県多治見市を拠点に海洋プラスチックを素材としたハンドメイドアクセサリーを製作しているブランドです。「”可愛い” で 地球を守る」をコンセプトに、中学の同級生4人ではじめました。
他にも、海洋プラスチックを使ったワークショップ(モザイクアートや万華鏡づくりなど)の実施もしています。
sobolonが作るモノ
– Eris 馬場
いきなりですが、HPのトップにあるお写真すごく素敵ですね。見入っちゃいました…
– sobolon ひなこ
ありがとうございます、このモデルは私の友人なんですよ。
そしてこれを撮ってくださったのは、美濃焼タイルのアクセサリーを作っているブランドのカメラマンさんです。そこでハンドメイドをお手伝いしていた経験があるのですが、実はそれがsobolonをはじめたきっかけの1つでもあります。
HPトップの写真
– Eris 馬場
そうなんですね!同級生4人ではじまったsobolonの生い立ちについて、もっと聞きたいです。
– sobolon ひなこ
たくさんの点と点が繋がって、今のsobolonがあります。
原体験は、小学校の社会の授業でした。
海面上昇で沈む島がある、森林伐採で動物が危機にさらされている、農薬や排水による土壌汚染で生態系が崩れてしまう。
環境問題の現実を聞いた時に、頭をトンカチ叩かれるくらいの衝撃を受けました。
それまで幸せな世界しか見えていなかったので、物事の見方がひっくり返ったんですよね。今まで何も思わなかったものでも裏では大変なことが起きているのではないか、そう気になりだすと止まらなくて。地球に罪悪感を抱いたまま過ごした小学校時代でした。
– Eris 馬場
とても感性が豊かだったんですね。衝撃を受けてから、子供ながらに行動が変わったりしましたか?
– sobolon ひなこ
激変しましたね。
節電節水をはじめ、排気ガスが出るからと車に乗らなかったり、あらゆることに気を使うようになりました。理想と現実のバランスを取れる年頃でもなかったので、親はすごく心配していたと思います。
– Eris 馬場
小学生のころのひなこさんに会ってみたかったです(笑)
創業メンバーの4人は中学の同級生だとお伺いしたのですが、どのようなグループだったのでしょうか?
– sobolon ひなこ
四六時中一緒にいた家族のような存在ですね。
学校も部活も塾も一緒、家も歩いてすぐなので登下校も一緒、休日も一緒、本当に仲が良くて。そんな私たちなので、卒業後も一緒に何かやれれば中身はなんでもよかったんです。そこで先ほどのHPの写真を撮っていただいた美濃焼タイルのブランドさんに相談してみたところ、一緒にハンドメイドのお手伝いをすることになりました。
もともとみんなファッションやものづくりが好きだったことから、自分たちでも作ってみたいねと考えるようになったのですが、今更ただハンドメイドを作ってもインパクトが足りないなと。そこで私は、小学校時代からある環境問題に対するもやもやに何かアクションしたいとずっと考えていたので、その2つをうまく掛け合わせた案をみんなにプレゼンしました。
創業メンバーの4人 (一番下がひなこさん)
– Eris 馬場
プレゼンの内容、そしてみんなの反応はどうでしたか?
– sobolon ひなこ
内容は、今のsobolonの活動そのままです。海の近くに住んでる友達にハンドメイドの素材について相談したところ、海洋プラスチックを教えてくれたので実際に海岸で拾いに行きました。そしたらかわいいの連続で、ゴミでもこれだけかわいいなら使えるじゃん!って。
ですが反応はイマイチでした。海洋プラスチックを見せても、「ゴミをアクセサリーにするってどういうこと??」というリアクションで(笑)
もともと環境問題に対してアクションしたい想いは私個人のもので、みんなとやることは考えていなかったのですが、こころは折れそうになりました(笑)
アクセサリー素材の海洋プラスチック
– Eris 馬場
それはこころ折れそうになりますね。
でも関係性が深いからこそ、本当に思ったことが反応として返ってきたんだと思います。
そこからどう挽回されたんですか?
– sobolon ひなこ
3週間くらい試行錯誤して、実際に作ったものを見せたんです。そしたらかわいいねと褒めてくれて、この形でやっていこうと一緒に準備を始めることになりました。
sobolon最初期の商品
– Eris 馬場
今のsobolonが「もの」で想いを伝えているように、やはり実際に形として見せることはパワーがありますね。
– sobolon ひなこ
うまく伝わってよかったです。そして3ヶ月ほどの準備期間を経て、クラウドファンディングに挑戦したのですが、これが大きく自信に繋がりました。自分たちの取り組みが本当に価値があるのか分からないし、私自身もこれまで抱え込んできた環境問題に対する想いをオープンにしたことがなかったので、ずっと不安だったんです。目標金額の達成はもちろん嬉しかったのですが、それよりも受け入れられたんだという安堵が大きかったです。
そんなはじまりでした。
初めての挑戦となったクラウドファンディング
– Eris 馬場
みんなの士気も上がり想いを一つにするいい機会でしたね。
初めての販売はECなどネットでやられたのですか?
– sobolon ひなこ
いえ、最初は対面販売でした。
食べ歩きなどで有名な、愛知県の犬山城下町で知人にブースを借りて販売しました。ネットでの上手な見せ方が分からないこともありましたが、何よりも生の声を聞きたくて。アクセサリーを買いにくる方がいない場所なので1日に5個くらいしか売れなかったのですが、通りすがりにかわいいと言ってくれるだけですごい嬉しくて、小さな自信を重ねるという意味では大事なステップだったなと思います。
当時の出店ブースの様子
– Eris 馬場
聞いている限り順調にことが進んでいるなと感じるのですが、やはり友達と活動しているとケンカもありますか?
僕たちも中高の同級生とはじめた会社なのですが、しょっちゅうケンカしているので(笑)
– sobolon ひなこ
たくさんしましたね、むしろケンカできる仲だからこそ一緒にやりたいと思ったのかなと。
どんなケンカをしたのかあまり覚えてないくらい話し合いもしました、本音で言い合える関係だから相手の弱みもわかるし補い合える。
自分たちはケンカと思っていなくても、周りからはすごいヒヤヒヤされるようなことは多々ありましたね(笑)
– Eris 馬場
もうすごい共感できます。
今はひなこさんがメインで活動されてるとのことですが、少し寂しさもありますね。
– sobolon ひなこ
sobolonの取り組みは、私の中ではこれしかないと思えるパーフェクトなものです。ですが私以外は、みんなで一緒に活動すること自体が主なモチベーションでした。もちろん社会問題への取り組みには理解を深めてくれたのですが、結婚や転職を機にそれぞれ環境も変わると、どうしてもみんなが同じ熱量をもって取り組むのが難しくなってしまうんですよね。
みんなと離れてしまうと、もう一緒にやれる機会はないのではないかという不安はありました。でもそのまま4人でやることに固執していたら成長できないなと。
プライベートでは遊ぶことは多いんですが、この先の人生でまた何かしらの形で4人が重なるタイミングがあれば、それが一番の幸せかなと思います。
今は、私の旦那やクリエイターのみなさんが私と同じレベル感でsobolonに携わってくれて、スピード感をもって活動を続けられています。
– Eris 馬場
うまく自分の中で落とし所が見つけられてよかったですね!
sobolonとしての、今後の目標や展望はありますか?
– sobolon ひなこ
商品を置いてもらう店舗を増やしていきたいです。
百貨店などに出店させていただくことは多いのですが、全部私が一緒に販売まで行う形でやっているんですね。それだと活動範囲に限りがありますし、全国各地にお届けするのは難しいです。ECでの販売も商品が一点ものなので毎度出品するのが大変ですし、なにより実際にものをみて買いたいと言ってくださるファンが多いんです。百貨店でも、ずっと欲しかったけど実際に見て買いたいと2年越しに来てくださる方がいたりしました。
想いや背景の部分はオンラインで伝えて、実際の商品はできるだけリアルで伝える、そう両立していけたらいいなと思っています。
accessory
sobolon
sobolonでは、海岸に漂着した海洋プラスチックや捨てられてしまう廃プラスチックなど、 一度役目を終えたプラスチックたちに新たな生命を吹き込み、日常にとけ込む美しいジュエリーに生まれ変わらせています。あなたを元気にする、とっておきの一点と出逢えますように。
– Eris 馬場
sobolonが作る「モノ」について教えてください。