woob
の想い

shironisekaiブランドロゴ
matotteブランドロゴ

世界を纏う。想い出を纏う。

woobからの手紙

インタビュー

旅と想い出をコンセプトに“shiro ni sekai” と “matotte” ふたつのファッションブランドを展開する株式会社woob。
共同創業者でデザイナーのRinaさんに「旅」や「服」へ馳せる想い、そして彼女自身の「想い出」についてお聞きしました。

ここは、作り手の「こころ」が覗ける場所。

参加者

焼田の写真

Eris 焼田

woobRinaさんの写真

woob Rina

焼田の写真

– Eris 焼田

はじめに、株式会社woobが展開する二つのブランドについて教えてください。

Rinaさんの写真

– woob Rina

shiro ni sekai は “世界を纏う” がコンセプトのカルチャーファッションブランドです。実際に世界各国を訪れ、その地の伝統素材を「白」に取り入れた洋服を現地の仕立て屋さんと共につくっています。服を通して世界中の文化を感じ、世界を纏う体験をお届けしています。

shiro ni sekaiブラウス

shiro ni sekai

Rinaさんの写真

– woob Rina

matotteは “想い出を再び、想い出を纏う。”をコンセプトに、着られなくなったけど大切にしている服や布を、その想い出と共に新しい形にリメイクするブランドです。

matotteジャケット

matotte

焼田の写真

– Eris 焼田

ありがとうございます。Rinaさんは両ブランドでデザイナーをされているとのことですが、学校は服飾系の大学に通われていたんですか?

Rinaさんの写真

– woob Rina

いえ、大学は教育系の大学で小学校と幼稚園の教員免許を取得しました。小さい子供と遊ぶのが好きで…

焼田の写真

– Eris 焼田

そうだったんですか!なぜ教員にならなかったんでしょう?

Rinaさんの写真

– woob Rina

大学4年生の教育実習のタイミングで、実際に教壇に立って何かを教えることより、一緒に遊んだり何かをしたりする方が好きなことに気づきました。先生としての威厳を保つのは自分のイメージとは違うかなと。もし教員になるとしても自分自身が社会のことを知って、色々経験してから子供たちに教えられたらと思っています。

焼田の写真

– Eris 焼田

その後woobを創業される前に就職はされたんですか?

Rinaさんの写真

– woob Rina

新卒の4月にベンチャー企業に入社して営業をしていました。ただ、社会人として働きながらも自分のしたいことをしたいと思っていて、元々服が好きだったこともあって古着屋を開こうと考えていたんです。しかし、仕入れる服とお客さんのイメージがなかなか思い浮かばず苦戦していました。自分が届けたい服ってなんだろうと考えた時に、ゼロから服を作ってみようと思い立ちました。

shironisekai

焼田の写真

– Eris 焼田

そのタイミングでwoobの創業に至った経緯を詳しくお聞きしたいです!

Rinaさんの写真

– woob Rina

高校の同窓会を開いた時に代表のYunaと再会したことがきっかけでした。その時にYunaが世界各国で現地の人とお洋服を作りたいと言っていて、「旅」をコンセプトに「旅 × お洋服 × 現地の人とつながりをつくる」という理念を既に持っていたんです。私もそこにすごく共感して。

創業代表のYunaさん

代表のYunaさん

焼田の写真

– Eris 焼田

Yunaさんが元々そのような理念を持たれていたのは何かきっかけがあったんでしょうか。

Rinaさんの写真

– woob Rina

Yunaは貧困問題に関心があり、学生時代から海外でバックパッカーをしたり、フィリピンで貧困層の女性にメイクをするワークショップをやったりしていました。現地の人との繋がりを”支援”という形ではなく、“ 対等な立場で一緒に作り上げたい” というのがYunaの想いでした。

焼田の写真

– Eris 焼田

Rinaさんも貧困問題には関心が?

Rinaさんの写真

– woob Rina

はい。私はとにかく服が好きだったのでファストファッションの裏にある人権問題であったり、教育の問題であったりを自分で調べて学んでいて、何か貢献したいなという気持ちはずっと持っていたのでYunaの話を聞いて、「これだ!」と。

焼田の写真

– Eris 焼田

とても素敵なYunaさんとの再会でしたね!
「旅」をコンセプトにされているとのことですが、Rinaさんはこれまでどんな旅を経験されたんですか?

Rinaさんの写真

– woob Rina

大学生の頃に初めて旅をした国が東ティモールという国でした。

東ティモールに訪れるRinaさん

Rinaさん in 東ティモール

焼田の写真

– Eris 焼田

はじめての旅で東ティモールとは…なかなかマニアックなところに行きますね!

Rinaさんの写真

– woob Rina

正確には国際交流を目的とした短期留学で、2週間ほど現地に滞在しました。普通の旅行だとなかなか現地の人と深く接する事ってないと思うんですけれども、2週間の間に大学や農村に行ったりと、現地の人と一緒に過ごす時間を大切にしていました。本当に素敵な出会いがたくさんあって、日本に帰っても現地で出会った方々とのつながりを切らしたくないなと思ったんですね。旅行だと短期で行って楽しかった、はい終わり、となってしまいがちですがそうではなく、”旅での人との出逢いを今後に繋げていきたい”というのが私の想いでした。それで”旅×お洋服”という、私の大好きなものを掛け合わせたブランド理念にとてもワクワクして、共にブランドを創り上げていこうと決めました。

東ティモールに訪れるRinaさん

東ティモールの現地の方々とRinaさん

焼田の写真

– Eris 焼田

とても素敵なスタートですね。shiro ni sekai としては今までどちらの国に行きましたか?

Rinaさんの写真

– woob Rina

最初にネパール、その後にケニアに行っています。私は仕事の都合により、初めてブランドとしてはケニアに行きました。

ケニアに訪れるRinaさん

Rinaさん in ケニア

焼田の写真

– Eris 焼田

Erisでこれまでインタビューさせていただいた方もネパールに行かれている方が多いです。最初にネパールを選んだ理由は何かあるのでしょうか?

Rinaさんの写真

– woob Rina

Yunaがコロナ前最後に海外へ行ったのがネパールだったんですよ。もともと今とは違う事業で現地の方とお洋服を作ろうとしていましたがコロナで出来なくなっちゃったんですよね。コロナが少し落ち着いてきて再開しようとなった時に、当時繋がっていた仕立て屋さんにお願いしようということで、ネパールからリスタートという運びとなりました。

ネパールの方

焼田の写真

– Eris 焼田

Instagramを拝見しましたが、とにかくデザインが素敵です。白い服にワンポイント入れるだけでこんなに可愛くなるんですね!こちらはどのように製品化されているのか、過程を教えていただきたいです。

shironisekaiのワンピース

shiro ni sekai ワンピース

Rinaさんの写真

– woob Rina

現地の生地屋さんでベースの生地を探すところから始まります。模様などをこちらでピックアップするという感じですね。生地を仕入れたら一着サンプルを仕立てていただくところまでを現地の方にお願いしています。そのサンプルを日本に持ち帰り、商品化に向けて少しずつ改良していきます。2ヶ月ぐらいかけてやっとリリースできるという流れです。

ベース生地の選定

現地で模様や生地を選定

焼田の写真

– Eris 焼田

改良の過程は日本で行っているんですね。

Rinaさんの写真

– woob Rina

理想は現地の工場で作ることなんですけれども、規模的にも技術的にも今のところは難しいと感じています。最終的には現地の工場で全て完結するよう目指していますが、環境や教育など土台から整備していかなければいけないので、人生をかけた長い道のりになると覚悟しています(笑)

焼田の写真

– Eris 焼田

とても素敵な心意気です!ケニアの次に行こうとしている国はありますか?

Rinaさんの写真

– woob Rina

南米かヨーロッパで考えています。ドイツのディアンドルという民族衣装がとてもかわいいのでぜひ行ってみたいなぁと考えています。

ディアンドル

ドイツの民族衣装 ディアンドル

焼田の写真

– Eris 焼田

ありがとうございます。

では続いて matotte のお話に移っていきたいと思うのですが、こちらはどういった経緯でできたのでしょうか?

Rinaさんの写真

– woob Rina

元々shiro ni sekaiではお客様が旅に出てそこで手に入れた布や服を私たちがリメイクするということをやろうとしていましたが、コロナ禍で海外に行けなくなったこともあり、持ち込みの布を持っている方がほとんどいなかったんですよね。
逆に旅先の生地はなくとも、自分の昔着ていた服や、おばあちゃんの形見の着物をリメイクしたい、といった声もあったんです。
だったらそもそものコンセプトを分けた方がいいんじゃないかと。私たちが直接海外に行って世界の文化や魅力を伝えるブランドと、お客様の想いが詰まった一着を作るブランド。旅先で買った布となると限定されちゃうので、もっと視野を広げて、持ち込みの布にお客様一人一人の想いがあればいいよね、ということで、 “想い出を纏う” というコンセプトで新しく matotte というブランドをつくりました。リブランディングしたのが2021年の12月ぐらいですね。

matotte

想い出を纏う – matotte

焼田の写真

– Eris 焼田

以前TRUNK HOTELで開催されたmoff展でパッと目についたのがこちらのジャケットでした。今日も着られていますが、とてもデザインが素敵ですね!

Rinaさんの写真

– woob Rina

ありがとうございます!私のファーストデザインがこのジャケットなんです。

matotteのジャケット

matotte ジャケット

焼田の写真

– Eris 焼田

デザインのアイデアっていうのはどういったところから着想を得てるんですか。例えば何かにインスピレーションを受けているとか。

Rinaさんの写真

– woob Rina

基本的には私の着たいものを作っていて、可愛いデザインや街の中にいる人を観察したり色々な店舗に行ったりとか ECサイトやPinterestでいろんな画像を見て、それらを自分の中で組み合わせていくという感じですね。電車に乗ってる時にも「今の人の服可愛い。ここどうなってるんだろう。」とかっていうのは日常的に考えています。結構人の服をずっと見てますね。

焼田の写真

– Eris 焼田

ジャケットとパンツ、ワンピースの3点で注文できますが、これらのアイテムにした理由などはありますか?

Rinaさんの写真

– woob Rina

想い出のある素材を末長く大切に着てもらいたいと思うので、シャツなどの薄い素材で何回も洗ったりするものではなく、月1回でもいいから着たいと思えるような、日常的にというよりかは少し特別な時に着るような型にしました。

matotteのワンピース

matotte ワンピース

焼田の写真

– Eris 焼田

中のタグに言葉を載せることができるのもいいですね。

Rinaさんの写真

– woob Rina

これは想い出タグといって、お客様の持ち込まれた布に対する想い出や届けたいメッセージをヒアリングして載せることができます。このように手書きの言葉を載せることもできます。(写真はRinaさんが妹さんに向けて書いたメッセージ)

matotteの想い出タグ

Rinaさんから妹さんへ

焼田の写真

– Eris 焼田

“想い出を纏う” というコンセプトですが、今まで受注してきた中で印象的だったお客様の想いなどはありますか?

Rinaさんの写真

– woob Rina

旦那さんが海外に赴任している家族の方がいらっしゃって、息子さんの卒業式があるのでその時に着ていくジャケットを仕立てたいというご依頼がありました。昔家族で海外に行った時に買った生地をジャケットにして息子さんの卒業式で着ることで、旦那さんは海外にいて直接は参加できないけれども、その生地に想いを込めて一緒にいるよという。“想い出を纏う” の理想的な形だなと思いましたね。

matotteのジャケット2

焼田の写真

– Eris 焼田

とても感動的なエピソードですね。お聞かせいただきありがとうございます。

ここまでブランドの成り立ちや特徴、込められた想いについてお伺いしてきましたが、これまでブランドを運営してきた中で「これは大変だったなぁ」と思うことって何かありますか?

Rinaさんの写真

– woob Rina

常に問題は山積みなんですけれども、日本の工場が決まるまではしんどかったですね。お洋服の工場って横の繋がりが大事なんですよ。基本的にファッション系に携わっている方しか繋がりができないという中で私たちが出会う場所がなかなかなくって。今matotteのお洋服を使っていただいている工場さんは電話営業で見つけたんですよ。見つかるまで電話でもメールでもとにかくなんでもしましたね。スタートアップということもあり条件が結構厳しい中で、小ロットで柔軟に対応して頂ける工場を見つけるのがとにかく大変でした。今の工場さんと契約して、やっとお洋服が作れるという体制が整ったという瞬間にはYunaと二人で「決まって良かったね」って嬉し泣きしましたね。

繊維工場

焼田の写真

– Eris 焼田

工場が決まるまでの不安は大きかったと思います。素敵な工場が見つかってよかったですね!

Rinaさんの写真

– woob Rina

工場の方にもストーリーがあって、その工場はもともとナース服など業務用のお洋服を下請けで作っているところだったんですが、コロナで生産が止まっちゃっている状況だったそうです。下請けの会社だったので自分たちでも何かしら仕事を取って行かなければいけないと思っていたタイミングだったらしく、その情報を私がネットで検索して見つけて連絡しました。ファッション系のお洋服を作るのは初めてで、私たちの服は一着一着デザインが違うということもあり、縫製士さんも楽しんで作って頂いているというのを聞いた時はすごく嬉しかったですね。 巡り合わせですね。

焼田の写真

– Eris 焼田

工場の方も楽しんで作ってくださっているのですね。とてもいい出会いだったと思います。

最後になりますが、両ブランドでの今後の展望があれば教えてください!

Rinaさんの写真

– woob Rina

shiro ni sekai は現地でお洋服を作り、世界の文化を日本にお届けするというのが理想なので、世界196カ国の生地屋さん・仕立て屋さんと提携したいと思っています。
matotteはお客様の想いを込めた特別な一着を作るというブランドですが、もともと旅をコンセプトに始まっているので、旅先で生地を選んで、そこでお洋服を仕立てるというのもできるようになるのが理想ですね。全体としては、お客様がお洋服を作る旅に出るという新しい旅のカタチを作りたいと思っています。例えば日本にも様々な伝統工芸があるので、まずは国内で旅に出て、染物や工芸の体験をして、そこで作ったものや選んだものをお洋服にするというパッケージなども考えています。

ケニアの方々とRinaさん

焼田の写真

– Eris 焼田

記念日の旅行で大切な人とお洋服を作るというのもよさそうですね!本日はたくさんお話を聞かせていただきありがとうございました。

Rinaさんの写真

– woob Rina

ありがとうございました!

インタビューしたブランド

shironisekai ブランドページ


matotte ブランドページ

その他の想い