Dimple art
アートでecoを楽しもう!
でぃんぷる湘南
産業廃棄物のリサイクルから生まれた”ディンプルアート”。
でぃんぷる湘南では、ディンプルアートを題材にしアートセラピーの知見を活かしながら、環境問題に関心を持ってもらえるようなワークショップを行っています。
産業廃棄物から生まれたアート”ディンプルアート”
アートの力で、環境問題へのきっかけづくりを。
アートの力で楽しく環境問題を伝えているアートセラピストの原田さん。
単なる作品作りにとどまらない、アートに宿る自己表現の楽しみ方を教えていただきました。
ここは、作り手の「こころ」が覗ける場所。
参加者
Eris 米山
でぃんぷる湘南 原田
– でぃんぷる湘南 原田
私はアートセラピストとして、ディンプルアートを通して自己表現を楽しんでもらったり、自分自身を好きになるきっかけを作れるようなワークショップを開催しています。またディンプルアートの魅力をより広めるため、インストラクターの育成も行っています。そして時には自分の作品を作り想いを表現したりと、楽しく活動しています。
– Eris 米山
ディンプルアートを初めて聞いたのですがどのようなアートですか?
– でぃんぷる湘南 原田
”ディンプルアート”は、産業廃棄物となった車のフロントガラス部分にある樹脂を、リサイクル研究して生まれたeco絵の具で、宇都宮大学工学部が作った日本発のアートなんです。乾くとステンドグラスのような仕上がりで、一般のガラス絵の具のように経年で色褪せず、ずっと色鮮やかさを保つのが特徴ですね。
ディンプルアートは色鮮やかで色褪せない
– Eris 米山
日本発のアート技法なんですね!原田さんから送っていただいた作品も本当に美しかったです。
Erisのメンバーもみんな大興奮でした!
– でぃんぷる湘南 原田
ありがとうございます。
でも、もともと絵は描いてもいなかったし習ってもいなかったんです。
原田さんの作品
– Eris 米山
え、そうなんですか!?
– でぃんぷる湘南 原田
私のアートセラピーへの入り口は、アートではなく心理学からでした。
– Eris 米山
アートセラピーとの出会いについて、もっと聞かせてください。
– でぃんぷる湘南 原田
もともと心理学や脳科学、占いなどに興味があったんです。でもそれらのおもしろさを周りにうまく伝えることができなかったこともあり、しっかりと体系的に勉強してもいいなと考えていました。心理学も脳科学も占いも大きく括ると全て繋がっているので、網羅的に学べる場所を探していたところ、目黒にあるアートセラピースクールを見つけました。ユングなどの東洋思想から入る学びだったので、抵抗感がなかったのもよかったです。
社会人向けのカリキュラムがあったので、仕事をしながら週末に通い、数年かけて色々なコースを修了しました。
– Eris 米山
そのようなスクールがあるんですね、知りませんでした。
普段は自己表現の場を作る側の原田さんが、今回作品を作ろうと思ったきっかけは何かあったんですか?
– でぃんぷる湘南 原田
この作品を作るきっかけは一つのネットニュースです。それは、座礁したクジラの胃から6キロのプラごみが出てきたというニュースでした。マイクロプラスチックはクジラの胃だけでなく浜を歩いているとあたり一面に落ちています。この現状をディンプルアートを通して自分の表現で伝えたいと思いました。一つ目の作品は、クジラの体が地球になっていて箱の中には実際に海で拾ったプラスチックゴミが入っています。二つ目の作品は、拾ったビニールを使ってクジラのレントゲンを作成し、お腹の中にこんなにもプラスチックゴミが溜まっているんだよということを表現しています。
[1枚目]地球デザインのクジラと海洋プラスチック
[2枚目]拾ったビニールでクジラのレントゲンを表現
– Eris 米山
先日、僕も江ノ島でビーチクリーンに参加したのですが、遠くから見ると綺麗な砂浜でも近くで見てみると大量のマイクロプラスチックが落ちてますよね。
– でぃんぷる湘南 原田
そうなんです。そんなマイクロプラスチックに「小さい子供でも興味が湧くように」と想いを込めて作品を作りました。
– Eris 米山
子供向けのワークショップが多いと思いますが、子供向けだからこそ心がけていることなどがあれば教えていただきたいです。
– でぃんぷる湘南 原田
一番は子供たちを受け入れて、自己表現ができる場を作れるように心がけています。特に小学生は親御さんが隣にいるとどうしても親の目を気にしてしまう子が多いです。親御さんから「ここにその色は違うでしょ」とか言われちゃう子もいます。そうなると親の作品になってしまうんですよね。そんな子に対して「他の子が思いつかない色を使うのすごいね!」とか「斬新だね!」と言ってあげると、ほんとに活き活きと絵を描き始めるんです。
– Eris 米山
自分を受け入れてもらえると表現の幅が広がりますよね。
– でぃんぷる湘南 原田
ディンプルアートの他にも、フィンガーペイントという指で直接絵の具を楽しんでもらうワークショップなども開催しています。
最近はコロナ禍で除菌が当たり前になり、指で直接何かに触れるのを躊躇する子供が増えましたよね。そのような子たちが、最初は指に絵の具を付けるのをためらいながらも、イベントが終わる頃には泣きながらまだやりたいと言ってくれるんですよ。その時は、その子の原体験を作ることができたようで嬉しかったですね。
手に絵の具をつけてアート体験
– Eris 米山
小さいときの原体験って大事ですよね。僕も子供の頃田んぼに入ったり、泥で遊んだ時の手触りなどは今でも鮮明に覚えてます。
最後に、今後の目標や展望などがあれば教えていただきたいです。
– でぃんぷる湘南 原田
今やっていることを続けながら、今までとは違った体験型のイベントを行っていきたいです。絵を描くだけではなく、実際に海でマイクロプラスチックを採取し、作品を作れるようなイベントを今は準備しています。場所は漁港で行うのですが、以前私の作品を買ってくださった漁師さんが「うちの漁港でやりなよ!」と言ってくださいました。
新しい体験型イベントを企画中!
– Eris 米山
体験型のアートワーク、楽しそうですね!
これからも応援しています、本日はありがとうございました!
Dimple art
でぃんぷる湘南
産業廃棄物のリサイクルから生まれた”ディンプルアート”。
でぃんぷる湘南では、ディンプルアートを題材にしアートセラピーの知見を活かしながら、環境問題に関心を持ってもらえるようなワークショップを行っています。
Accessory
renew
社会の環境に対する問題意識が高まる一方、様々な「モノ」がその行き場を失い、
それらに込められた作り手の魂、こだわり、感情が蔑ろにされている現実。
その背景には作り手の「つくる責任」、社会・環境に対する責任を全うしてこなかったことが理由の1つかもしれません。
環境とモノづくりの調和を追求し、持続可能なモノづくりのあり方に、1つの解を示したい。
作り手に代わり、社会に対して環境問題に関する啓蒙を行い、「モノ」の歴史、作り手の魂を継承していくことが、renewの使命であると考えています。
海、地球で起きている様々な問題について少しでも多くの人に「知ってもらうキッカケ」として。
Handcraft
ミルクぱく子
ミルクぱく子さんは使い終わったあとの牛乳パック・豆乳パックをなめし、ミシンでバックや財布などのアイテムを素敵にアップサイクルしているハンドメイド作家さん。子育てと両立しながら、作家活動をされています。
– Eris 米山
はじめに、原田さんが作る「コト」について教えてください。