Sustainable fashion
洗わないくていい服の、100日間の挑戦。
KEEP WEARING
私たちはメリノウール100%の洗わなくていいTシャツを100日間着続ける「無洗百人プロジェクト」を行っています。イベントを通して、マイクロプラスチックを排出する「洗濯」という行為に向き合う機会を作っています。
大量生産・大量消費のサイクルが当たり前になってる今だからこそ、一つの服を長く大切に着続ける文化を作る。
KEEP WEARING代表の宮沢桜太朗さんにお話を伺いました。
環境に良い服を普及させるだけでなく、コミュニティとして伝える「洋服を大切に着続ける文化」とは。
ここは、作り手の「こころ」が覗ける場所。
参加者
Eris 米山
KEEP WEARING 宮沢
– KEEP WEARING 宮沢
私たちは「無洗百人プロジェクト」を行っています。「無洗百人」とは、100人で100日間メリノウール100%のTシャツを洗わずに着続けるプロジェクトです。このプロジェクトを通して、メリノウール製Tシャツの防臭効果を検証しながら、マイクロプラスチックを排出する「洗濯」という行為の「選択」に向き合う機会を作っています。
プロジェクトメンバーの方々 宮沢さん(右)
– Eris 米山
もともと服やファッションには興味があったんですか?
– KEEP WEARING 宮沢
はい、小さい頃からファッションに興味がありました。
幼少期はドイツに住んでいたのですが、ドイツ人は初対面でも「その服いいね!」「その香水どこの?」とフランクに尋ねる文化があります。そんな環境で育つうちに自然とファッションは身近なものになり、いつしかファッションデザイナーを目指してました。
Tシャツを縫う宮沢さん
– Eris 米山
いいカルチャーですね!ファッションにエシカルの要素を取り入れたのは何かきっかけが?
– KEEP WEARING 宮沢
高校時代にロンドンのサマースクールに参加したのがきっかけです。
学校行きのバスに乗っていた時、ファストファッションへのデモ活動を見かけました。ファストファッション店でデモ隊と店員さんが押し合っており、そんな光景を見てファッションデザイナーという職業は大量消費・大量廃棄を促してしまうのではないかと考えたんです。
それから、普通の服ではなく環境にいい服を作りたいと思うようになりました。
– Eris 米山
KEEP WEARINGで作っている服には、どんな想いが込められていますか?
– KEEP WEARING 宮沢
KEEP WEARINGは直訳すると「着続ける」という意味で、一つの服を大切に着続けるカルチャーを作りたいと思っています。
環境にいい服を作ろうとした時に、自分が知っているファッションブランドに「ファッションと環境問題について教えてください!」と電話をかけていきました。その時に唯一返事をくれたのがパタゴニアさんで、興味深い話をたくさん伺いました。その中で一番衝撃的だったのが、私たちは1週間あたり5グラム、クレジットカード1枚分と同量のプラスチックを食べているということです。洗濯をすると海にマイクロプラスチックが流れ出てしまい、海産物がそれを誤食するため、食卓に並ぶ海産物にも少なからずマイクロプラスチックが含まれているんですね。
– Eris 米山
え!!気付かないうちにそんなに食べてしまっているんですか?!
– KEEP WEARING 宮沢
そうなんです。なので、必要以上に洗濯をしている現代のカルチャーを変える必要があるなと。
そのためには、そもそも洗濯をしなくてもいい服を作らなければいけない。そこで、メリノウールという素材に出会ったんです。
メリノウール
– Eris 米山
ここでメリノウールと出会ったのですね。メリノウールとはどんな素材なんですか?
– KEEP WEARING 宮沢
メリノウールは、消臭性に優れたウールです。もともと登山用の服に使用される素材でした。でも実際にはメリノウールの消臭性は認知されていなくて、パタゴニアさんでも環境に優しいとしか書いてないんですよ。臭いにくいとか、洗濯回数を減らせるなどのアプローチはされていないんです。
メリノウール素材のTシャツ
– Eris 米山
服を売るだけでなく、イベントと絡めて服を売ることには何か考えがあるのですか?
– KEEP WEARING 宮沢
「100人で100日間メリノウール100%のTシャツを洗わずに着続ける」
このプロジェクトには、「え!?100日間!?」とクスッと笑えるようなエンタメで多くの人を巻き込んでいきたい、そんな狙いがあります。
環境問題やSDGsに関心がある人は、まだ少ないです。友達にこのプロジェクトの話をしても「マイクロプラスチックとかどうでもいいんだよね」と言われたこともありました。なのでエンタメを入り口にして、結果的に「マイクロプラスチックが減ってた!」「環境にいいことしてた!」となる流れを作りたくて。
100日の間にも様々なイベントを用意しています。
フットサルで汗をかいたり、イタリアの生産者の方と繋いでオンライン工場見学をしたり、他にも羊の毛刈り体験をしたり。楽しいイベントを通してこの服の背景をもっと知ってもらえると嬉しいです。
無洗百人プロジェクト
– Eris 米山
私もそのプロジェクトを初めて聞いた時は、思わず笑ってしまいました(笑)
今後の目標・展望を教えてください!
– KEEP WEARING 宮沢
洋服を大切に着続ける文化を、伝え続けていきます。
大量生産・大量消費のサイクルが当たり前になってる今だからこそ、一つの服を長く大切に着続けてほしい。みんなが楽しみながらエシカルを学べるイベントを、これからも作っていきます!
Sustainable fashion
KEEP WEARING
私たちはメリノウール100%の洗わなくていいTシャツを100日間着続ける「無洗百人プロジェクト」を行っています。イベントを通して、マイクロプラスチックを排出する「洗濯」という行為に向き合う機会を作っています。
Accessory
renew
社会の環境に対する問題意識が高まる一方、様々な「モノ」がその行き場を失い、
それらに込められた作り手の魂、こだわり、感情が蔑ろにされている現実。
その背景には作り手の「つくる責任」、社会・環境に対する責任を全うしてこなかったことが理由の1つかもしれません。
環境とモノづくりの調和を追求し、持続可能なモノづくりのあり方に、1つの解を示したい。
作り手に代わり、社会に対して環境問題に関する啓蒙を行い、「モノ」の歴史、作り手の魂を継承していくことが、renewの使命であると考えています。
海、地球で起きている様々な問題について少しでも多くの人に「知ってもらうキッカケ」として。
Handcraft
ミルクぱく子
ミルクぱく子さんは使い終わったあとの牛乳パック・豆乳パックをなめし、ミシンでバックや財布などのアイテムを素敵にアップサイクルしているハンドメイド作家さん。子育てと両立しながら、作家活動をされています。
– Eris 米山
KEEP WEARINGがつくる「コト」について教えてください。